・Dismantling Jointっていうのがプラント設備に使われるそうだけど、、そもそもどんなもの?何をするためのものなの?
こんなお悩みを解決します。
この記事を読んで解決できること
- Dismantling Jointがどういったものかわかる
- Dismantling Jointが何のために用いられるのかわかる
- Dismantling Jointを適用する際の基本的な注意点がわかる
本記事ではプラントやパイプラインの配管に用いられるDismantling Jointについて解説します。
「何それ?」と思われたそこのアナタ!決して損はさせません!
本記事を読んで、ぜひ今後のプラントエンジニアリングに活かしていただければ幸いです!!
Dismantling Jointって何?
Dismantling Jointは、Flange AdaptorやFlexible Jointといったプラント配管に用いられる配管アクセサリの1つです。こんな形をしています。
引用元 : AVK International
Dismantling Jointってどこに使われるの?
Dismantling Jointは以下のような場所に用いられます。
- ポンプの近傍(吐出側)
- バルブの近傍、あるいはバルブとバルブの間
- 流量計の近傍
- パイプラインの道中(配管同士の取り外し用)
これを取り付けることで、配管や配管アクセサリの取り外しがとても容易なものになります。
Dismantling Jointの仕組みや、その取付・取り外し方法はこちらの動画が参考になると思います。
アダプター部で隙間を作って、取り外しを可能にしていますね。
設計上注意することは?
圧力レーティングに注意しよう
PN10、PN16、PN25といったように製品によって適用できる圧力レーティングが異なります。
そのため、設置を計画する際には適用するラインの圧力レーティングに見合ったものを選定しましょう。
適用材質にも注意しよう
Dismantling JointはCarbon SteelやStainless Steel、Ductile Iron等を材料として作られた製品があります。
適用するラインの配管材にも留意して選定しましょう。
誤ったものを選択してしまうと据付け後に異種金属接触不良を引き起こす可能性があります。
軸方向の変位吸収はあくまで補助的なもの
Dismantling Jointを設置することによって、上流側/下流側の配管の軸がずれていてもそのずれを吸収することができます。
もちろん適用するDismantling Jointの仕様の範囲内での話ですが、これはあくまでも補助的な要素にすぎません。
建設部隊と協力しつつ無理のない据付による建設を進めていきましょう。
まとめ
本記事では、Dismantling Jointについて解説しました。
ポイント
- Dismantling Jointはプラント配管やパイプラインに用いられる配管アクセサリの1つ。
- Dismantling Jointを設置する目的は、配管やバルブといった配管コンポーネントの敷設・取り外しを容易なものとするため。
- 基本的な注意事項として、選定する圧力レーティング・材質や、変位吸収量を超えた配管敷設とならないようにすること。
正しい知識を身につけて、エンジニアとしてスキルアップしていきましょう!