図面中にTOPとかCOPというのを見つけたんだけど、どういう意味か知りたい!他にも省略された記号があるならそれも知りたい!
こんなお悩みを解決します。
この記事を読んで解決できること
- 配管に関連する略称であるTOP、COP、BOPのほか、CLについてその意味が分かる
- その他TOS、TOF、EL、FL、GL、T.P.などの略称が示す意味も分かるようになる
図面の中には合言葉のようにアルファベットを省略した略称が登場します。
普段使われないような略称であれば、注記(NOTE)にその意味を記載するのが通例です。
冒頭記載したTOPやCOPといったものは、プラント図面を取り扱う方なら誰もが知っている、いわゆる共通言語です。
他の人が当たり前に知ってること、先輩社員にもちょっと聞きづらい・・・と思っているアナタのための記事です。
一度覚えてしまえば大丈夫、まったく難しいものではありません。忘れても本記事を何度も読んでいただければと思います。
本記事を読んで、ぜひ今後のプラントエンジニアリングに活かしていただければ幸いです!!
配管関連
TOP
Top of Pipe、配管の頂部を意味します。配管の頂部高さを示したいときに用いられます。
COP
Center of Pipe、配管の中心を意味します。配管の中心高さを示したいときに用いられます。
BOP
Bottom of Pipe、配管の底部を意味します。配管の底部高さを示したいときに用いられます。
CL
Center Line、中心線を意味します。
配管だけではなく、図面中の対象とする事物の中心を示したいときに用いられます。
図面中では、CとLを重ねて表記される℄のほうが目にすることが多いかもしれません。
図でまとめるとこのような関係になります。
配管サポート・基礎関連
TOS
Top of Support、サポート頂部を意味します。
サポートの上面高さを示したいときに用いられます。
TOF
Top of Foundation、基礎の頂部を意味します。
基礎の天端(てんば)高さを示したいときに用いられます。
図でまとめるとこのようになります。
その他略称
EL
Elevation Levelです。
対象箇所の標高を示したいときに用いられます。TOP EL +X.XXmのように記載されます。
FL
Floor Levelです。
床のあるエリアでの、床からの高さを示したいときに用いられます。
ELとの高さ関係を示す情報は、注記等に記載されているのが通例です。
GL
Ground Levelです。
建物を建てる箇所の地面の高さを0mとした場合における高低差を示します。
T.P.
Tokyo Peil(ペイルと読みます)です。
T.P.は東京湾の平均海面高さで、日本ではこれが高さの基準として取り扱われています。
余談ですが、海面を基準とする高さの略称は地域毎に用いられるものがあります。
例えば、A.P.(Arakawa Peil)は東京湾荒川河口域の潮位の基準を示す高さです。
A.P.とT.P.との関係は、A.P. = T.P. -1.134mとなります。
まとめ
本記事では、図面に記載される高さを示す略称について解説しました。
ポイント
- TOP, COP, BOPは配管の高さを示す、CL (Center Line)は対象物の中心を示す略称。
- 配管に関連する高さを示す略称にはTOF (基礎頂部)、TOS (サポート頂部)などがある。
- そのほか、EL (標高)、FL (床面高さ)、GL (地面高さ)、T.P. (東京湾海面高さ)などがある。
正しい知識を身につけて、エンジニアとしてスキルアップしていきましょう!